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富山県発行「とやまの伝統工芸 11の誇り」

富山県内の伝統工芸品の魅力を国内外に広く発信するパンフレットのリニューアルを担当しました。

このパンフレットは、富山県経営支援課が発行するもので、5年ぶりの刷新(弊社が担当するのは今回が初めて)。近年は、アジアのお客様も工芸品を購入するだけではなく、その産地に行って直接制作現場を見学、歴史や文化を体験したいというニーズが高まっています。そこで、11ある富山県内の主要な伝統工芸品の産地を改めて取材・撮影をするロケを敢行し、モノづくりの背景や見学・制作体験ができる施設などの情報もわかりやすく紹介することに努めました。

取材を進めるなかで印象的だったのは、歴史ある伝統工芸と呼ばれるものであっても、技術継承があとどれくらいの年月が持つかわからない、技術によってはもう後継者がいない、といったケースが少なくなかったことです。

しかし一方で、若い職人や作家たちが奮闘し、あたらしいモノづくりや海外への挑戦など様々な取り組みが始まっているところも多く、私たちはこのパンフレットの存在意義を取材の過程で思い知ることになりました。産地を訪れる度に、取材陣の工芸コレクションが増えていったのは、言うまでもありません。

このパンフレットは、日本語版はもちろん、英語版、中国語版(簡体字、繁体字)も制作しました。官公庁、観光協会、県内文化施設等および国内外における伝統工芸関連イベントで配布されます。また、あたらしい仕掛けとして、特定のページにスマートフォンをかざすと産業観光PR動画(こちらも過去に弊社がプロデユース)や、高岡銅器・高岡漆器を3Dモデルで視聴できるARコンテンツも用意されています。

ぜひ、見かけた際にはお手に取ってご覧ください。

※下記リンクページの「関連ファイル」からパンフレットの全体を見ることができます。


タイトル:「とやまの伝統工芸 11の誇り」
仕  様:A4版、オールカラー、16ページ
作成言語:日本語、英語、中国語(簡体)、中国語(繁体)
発行部数:計14,000部(うち日本語版10,000部)
掲載した富山県内の伝統工芸品:
・国指定(6産地)
 高岡銅器、井波彫刻、高岡漆器、庄川挽物木地、越中和紙、越中福岡の菅笠
・県指定(5産地)
 越中瀬戸焼、高岡鉄器、高岡仏壇、とやま土人形、富山木象嵌

<制作スタッフ>
デザイン:(株)ROLE / 羽田純
取材・執筆・企画:アナタノコトバ / タダカツ
撮影:田中祐樹
企画・ディレクション:(有)エピファニーワークス

★「とやまの伝統工芸品」紹介ページ(富山県)
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パンフレット中面(一部)